エヌビディア(NVDA)株価は、3月30日の安値164.04ドルから約23%上昇し、201.75ドルのレジスタンスを試す展開。NVDAは1.21%安の199.24ドルで推移し、ビットコインと類似するブルフラッグ・ハンドル内での動きとなっている。
米連邦最高裁の関税に関する判決により、エヌビディアの輸入コストが軽減。今後の1.5%分の値動き次第で、この23%のポール・プロジェクションが作動するかが決まる。
エヌビディアのボラティリティ(30日ローリング年率換算)は27.7%。ビットコイン(BTC)は同条件で27.8%。その差は10ベーシスポイントにとどまる。
S&P500は14.9%、ナスダック100とアップルはいずれも18.4%、マイクロソフトは24.6%。NVDAは親指数のおよそ1.5倍の値動きで、暗号資産とほぼ同等。より高いボラティリティを記録しているのは、ストラテジー(52.8%)、メタ(42.8%)、テスラ(39.9%)のみ。
この類似性はボラティリティだけにとどまらない。ビットコインは3月29日に6万4,869ドルで底打ち(本日のBTC分析より)。NVDAは1日遅れの3月30日に164.04ドルで底をつけた。
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ビットコインは4月17日に7万8,380ドルまで20.72%上昇。NVDAも同期間に22.95%上昇し、201.75ドルに達した。両資産はいずれもレジスタンス直下のほぼ同型のブルフラッグ・ハンドル内で推移。
ビットコインの測定上昇幅は9万841ドル(21%上振れ)を示唆。NVDAの場合は248ドル(23%上振れ)が見込まれる。ほぼ対称的なチャート形状。
ただし違いもある。ビットコインのハンドルは上昇トレンドラインで2度叩かれ、4月20日には長い上ヒゲを形成。NVDAのハンドルはこれと逆で、下落時の出来高はポール形成時の7本陽線より明らかに薄い。
2資産が同じボラティリティでほぼ同時に底入れ、ほぼ同時に高値を付け、同じ測定上昇幅、同じパターンを描いている。これは相関ではない。両方を同じ資金が買っている可能性がある。
ボラティリティの一致が上昇幅の根拠。次に問われるのは、機関投資家がハンドル内で実際にロングを維持するコストを払っているかどうか。
ブルフラッグのハンドル内には需要促進材料が求められるが、オプション市場は既に材料を提供しつつある。エヌビディアのプットコール比率は、弱気のプット取引と強気のコール取引の比率。3月30日のポール起点以降、2つの指標いずれも低下。
3月30日、NVDAが底を打ったとき、出来高ベースの比率は0.74、未決済建玉ベースの比率は0.89。いずれも2025年10月以降のレンジ上限付近で、安値圏での強い下方ヘッジを示していた。
現在NVDAは199.24ドル。出来高比率は0.59、未決済建玉比率は0.84に低下。出来高で2割、未決済建玉で6%の圧縮となった。両指標とも方向は一致。プット(弱気ベット)がコール(強気ベット)より早く解消。抵抗線接近時には通常はヘッジ増大となるが、今回は逆だ。
オプションデスクは201.75ドルの上値抵抗への警戒ヘッジを購入していない。
この巻き戻しの要因は本日判明。米連邦最高裁がトランプ政権の報復関税策を違法と判断。米政府は今後60~90日以内に、5,300万件の輸入品に対し、3,3000社へ最大1,660億ドルの関税返還を開始予定。返還額には利息も加算。
NVIDIAのハードウェア構成は、世界の半導体サプライチェーンを通じて輸入部品に依存している。関税の撤廃により、AIインフラ整備にかかる将来コスト圧力が緩和される。より重要なのは、本決定が2025年までオプション曲線上に存在した特定のテールリスクを解消した点だ。プットオプションが織り込んでいたまさにそのリスクが、今回解体された格好となる。
実際の材料が加わったことで、下落リスクのヘッジは解消された。NVIDIA株価チャートが、ブルフラッグがどこまで伸びるかの最終判断材料となる。
NVDA株の値動きが最終判断を下す。ポールは201.75ドルで止まったが、ここは無作為なレジスタンスではない。この水準は0.618のフィボナッチ水準に当たり、直近のスウィングにも対応している。
資金フローも、このポールの本物性を示す。チャイキン・マネー・フロー(CMF、機関投資家の売買圧力指標)は現在0.21を示している。
CMFは3月安値の-0.25付近から、4月中旬にはゼロを上回った。その後、上昇が続くにつれてさらにプラス圏に進んだ。この動きにより、ポール形成時に実際の資金が流入していたことが確認された。
これこそ、ビットコインのボラティリティと一致するのが偶然ではない理由だ。同じ機関投資家マネーが、ビットコインへのローテーションと同様にNVIDIA株に投じられている。3月の底値が同期し、21〜23%のポール、27.7%と27.8%のボラティリティ、CMFの流入がすべて、同じ流動性体制を物語る。
201.75ドルを日中終値で上抜ければ、23%のポール拡張が発動し、上抜け起点から約46ドル上昇する。253.82ドルの拡張値は、水平レジスタンス248.25ドルと重なり、おおむね250ドルが目標値となる。
中間のチェックポイントは211.70ドルと227.79ドル。高いボラティリティ下のブルフラッグは、解消前にハンドル部分が大きく広がる場合がある。191ドル台への下落でもパターン無効には直結しない。日中終値で185.67ドルを割り込む場合のみ、形状が大きく弱まる。
このNVDA価格予測は、現在1つの水準にかかっている。201.75ドルが、NVIDIA株の250ドル到達への道と、ブルフラッグを弱体化する185.67ドル再試験とを分ける重要なポイントとなる。


