アンドリーセン・ホロウィッツのゼネラルパートナー、デビッド・ジョージ氏は、AIによる大規模な失業への懸念を否定し、いわゆる「雇用パニック」は「全くの幻想」と断じた。
同氏が引用した複数のワーキングペーパーによれば、2026年初頭までに、人工知能が経済全体で大規模な雇用喪失を引き起こしたという証拠はほとんど見られない。
ジョージ氏は主張の根拠として、4つの主要な調査結果に言及した。米アトランタ連銀の調査は、米国、英国、ドイツ、オーストラリアの約6000人の企業幹部を対象としている。このうち90%超の経営者が、雇用に対するAIの影響はないと回答した。
NBERワーキングペーパー34984も同様の結論に達した。AIの導入が雇用全体に「意味のある変化をもたらした証拠はない」としている。
一方で、AIはすでに企業内の業務分担の在り方を変えつつある。定型的な事務作業が代替の対象となる傾向が強まる一方、AIは分析的・技術的な役割や管理職を支援するために活用されている場面が多い。
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別のワーキングペーパーでは、AIを導入した企業のうち、人員数の変化があったと報告したのは5%にとどまった。
イェール大学バジェット・ラボの2026年4月の論文は、AIによる雇用への影響は「経済全体では依然として推測の域を出ない」と結論づけている。
最近、マイクロソフトの2026年職場調査によれば従業員はAIツールの習熟が組織全体の体制整備を上回っている。この傾向は、失業ではなく導入の摩擦こそ、現在のAI雇用の特徴であることを示唆している。
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