著名な政治活動家でジャーナリストのジェームズ・オキーフ氏が今週発表した新たな潜入報道で、ホワイトハウスのスタッフ2名がトランプ米大統領を批判し、大統領の退陣を主張する発言を行う様子が明らかとなった。
この映像は、オキーフ氏の番組「On The Inside」で放送されたもので、2名のスタッフが覆面調査員と会話する様子が映し出されている。この覆面調査員は、同団体によればオンラインプラットフォームを通じてセッティングされた「デート」として会っている。
オキーフ・メディアにより大統領国内政策会議(DPC)特別補佐官と特定されたマキシム・ロット氏が、政策決定がどのように会議内で進められるかを録音で説明した。
ロット氏は、一部の決定は必ずしもトランプ氏本人から直接下されるのではなく、スタッフが「大統領の考えを十分理解している」と自己判断し、大統領がどう言うかを推測した上で進めていると語った。
さらにロット氏は、大統領がそもそも国内政策会議で進行中の案件を認知していない可能性もあると認めた。
番組ではオキーフ氏の代役として司会を務めたオーウェン・シュロイヤー氏が、映像がホワイトハウスのスタッフがトランプ氏の直接指示なしに国内政策を形作っている証拠だと主張した。
録音の中でロット氏は迷惑電話対策を例に挙げた。報道によると、国内政策会議のスタッフは大統領からの明確な指示を受けずに、トランプ氏が賛同するであろうとして、自動音声電話(ロボコール)への対策強化や処分を模索していたという。
放送の最後でシュロイヤー氏はロット氏の書面での回答を読み上げた。ロット氏は会合の事実は否定しなかったが、政権に反する活動をしているとの指摘を退けた。
オキーフ・メディアにより大統領府上級予算アナリスト兼資金管理責任者とされたエリステン氏は、報道内でより踏み込んだ主張を行った。
同氏は覆面記者に対し、トランプ氏を「危険」と断じ、その考えを同僚らは知らないと語った。
ホワイトハウス幹部とされる同氏は「我々はトランプを排除しなければならない」と発言したとされる。
映像の中でエリステン氏は、トランプ氏が「自分は無敵で、何も自分を阻むことはできない」と考えているため、危険だと述べたとされる。
報道ではエリステン氏が政権内部の予算問題について語る場面も写る。
同氏はホワイトハウス宴会場改修への民間寄付、カタールから贈与されたボーイング747型機の改修への税金使用の可能性、さらにはイラン政策および原油価格に絡んだインサイダー取引の疑惑まで主張した。これらはあくまで報道上の主張であり、書き起こしの中では独自検証されていない。
映像クリップでは、エリステン氏が政権側の関係者がイラン情勢の緊張とともに原油の値動きで経済的利益を得ているとも指摘。オキーフ・メディアもこの主張は裏付けが取れていないが報道価値があるとして紹介する。
オキーフ・メディアは映像の全編・編集前の映像を未公開であり、現時点で外部による独自検証もない。
番組によれば両氏に対して生放送中に追加取材を試みたが、エリステン氏は有意なコメントを控え、ロット氏の書面回答のみが両者の唯一の直接反応となった。
オキーフ氏のX(ツイッター)アカウントに投稿された2本のクリップには、トランプ氏の側近らから、両氏の解雇や政府高官監察官、議会調査による政権内部のこうした意見の広がりについての調査要求が上がっている。
一方、一部SNS利用者はオーウェン・シュロイヤー氏自身が、イスラエル政策支持やイラン空爆、「アメリカ・ファースト」公約の未実現を理由にトランプ氏に反発する「反トランプ」色の強い人物である点を指摘する投稿も見られる。
ホワイトハウスは今回の録音内容について公式見解を示していない。
この映像が処分や正式な調査に発展するのか、あるいは過去のオキーフ氏の追及と同様に自然消滅するのかは、今後数日のホワイトハウスの対応次第となる見通し。


