ビットコイン(BTC)は、2つの大規模な清算ポケットの間に挟まれている。8万ドル下ではロングポジションが積み上がり、8万2000ドル超ではショートポジションが集中している。このレンジを明確に突破すれば、連鎖的な清算が発生し、次の大きな動きの引き金となる可能性がある。
BTCは過去24時間で0.48%下落し、8万107ドル付近で推移している。マーケットストラクチャーは、3連続で高値を切り下げ、複数の時間軸でボラティリティが過去最低水準に圧縮されている状況。
CoinGlassの12時間ビットコイン清算ヒートマップによると、BTCは8万800ドル付近で推移し、現値を挟んで2つの異常に濃いレバレッジクラスターが存在している。
8万2000ドル超にはショートポジションが集中し、鮮やかな黄色の帯が形成されている。一方、7万9800ドル〜8万500ドルの間にはレバレッジロングが清算される可能性の高いクラスターがある。
清算の連鎖は短期的な値動きを増幅しがちだ。8万2000ドルを突破した場合、ショートポジションの踏み上げが発生し、急騰の可能性がある。一方、8万ドルを割り込むとレバレッジロングが清算され下落が加速する展開。
ヒートマップは2択の展開を示すが、今のマーケットストラクチャーは弱含みである。
前回の上昇局面では、ビットコインは高値を一度だけ切り下げてトレンドを再開した。今回は3本続けて高値を切り下げており、上値抵抗帯付近で買い手が慎重になっていることが示唆される。
現時点では安値の切り下げはなく、本格的な弱気転換がまだ確定していない。
注目したいのは、直近安値である7万9200ドル付近(チャートではキーサポートと記載)を終値ベースで明確に割り込むかどうかだ。もしそうなれば、弱気シナリオが本格化し、下側の清算クラスターに連動する形となる。
日足では、ビットコインは5月4日に上昇平行チャネルを上抜けし、その後1週間以上にわたり上限付近で推移している。5月8日と13日には2度にわたり同水準をテストしており、以前のレジスタンスが現在はサポートになっていることが確認できる。
買い手がトレンドラインを再び守る場合、BTCは0.382フィボナッチリトレースメントの8万5286ドル付近を目指し、次の上値目標が8万5000ドル〜8万7000ドルとなる。8万2000ドル超への明確な反発は、上側の清算ポケットを誘発し上昇を後押しする。
一方、チャネル内に戻されれば、0.236フィボナッチリトレースメントである7万5622ドル付近のミッドラインが意識され、サポートは7万4000ドル〜7万6000ドルにかけて厚い。
4時間足もレンジの狭さを示している。8万〜8万500ドルのサポート帯、8万2000ドル〜8万2500ドルの水平レジスタンスが、直近の反発を抑えている格好。
BBWP指標で示されるボラティリティは、日足・4時間足ともに極端に低い水準まで収束している。こうした極端な圧縮は、しばしばボラティリティ拡大の前触れとなる。
RSIはすべての時間軸で低下傾向だが、なお中立圏を維持している。次の明確な値動きが、過去3週間のテクニカル分析よりも大きな意味を持つ局面となった。


