Krakenのメインアプリが、Solana上のDEXトークン2,500種以上への取引導線を追加しました。使いやすさはCEXに近づく一方、対象トークンの審査や流動性リスクはオンチェーン側に残ります。
Krakenは2026年6月18日、メインアプリからSolanaベースのDEXトークン2,500種以上を取引できる機能を開始しました。対象は米国と100カ国以上の利用者で、Jupiterのクォート、Privyの内蔵ウォレット、USDC決済を組み合わせた設計です。
利用者は別ウォレットを用意せず、Krakenアプリ内でSolana上のトークンを売買できます。取引には1%のテクノロジーフィーがあり、スリッページ上限は3%に設定されています。保有分はKrakenのポートフォリオ画面に表示されます。
重要なのは、対象トークンがKrakenの通常上場プロセスを通っていない点です。Krakenは、これらのトークンを審査、承認、推奨していないと明示しています。つまり、操作画面は中央集権型取引所に近くても、実行先とリスクはオンチェーン市場に残ります。
この設計は、CEXの使いやすさとDEXの広い銘柄アクセスを組み合わせるものです。一方で、流動性の薄いトークン、急な価格変動、スリッページ、トークン品質のばらつきは、利用者が理解すべきリスクになります。「Verified」表示も、Kraken上場審査の通過を意味するものではなく、トークンデータの確認に近い位置付けです。
Krakenの新機能は、取引所アプリがオンチェーン市場への入口になっていく流れを示しています。従来は、CEXで扱う銘柄とDEXで扱う銘柄は体験が分かれていました。今回の統合では、その境界がアプリ上で近づきます。
今後の焦点は、利用者がCEX銘柄とDEXトークンの違いを明確に理解できる表示設計です。取引の簡便さが増すほど、審査済み銘柄と未審査トークンの区別、手数料、スリッページ、自己責任範囲の説明が重要になります。


