暗号資産ウォレットのPhantomが、Hyperliquid系の無期限先物取引所Ventualsの関係者を採用しました。Ventualsは閉鎖後の段階にあり、Phantomはウォレット内のデリバティブ取引を強めます。
Phantomは、Ventualsのチームを採用します。対象はVentuals共同創業者のAlvin Hsia氏とEmily Hsia氏、エンジニアのAris Samad氏です。
Ventualsは、Hyperliquidを基盤にした無期限先物取引の場でした。無期限先物とは、満期日がない先物取引で、暗号資産市場ではレバレッジ取引に使われる代表的な商品です。
Ventualsは閉鎖後の段階にあり、Phantomはその構築者を取り込む形になります。PhantomはSolanaウォレットとして大きな市場シェアを持つため、今回の採用はウォレット機能の拡張と結びつきます。
暗号資産ウォレットは、もともと資産の保管や送受信が中心でした。しかし近年は、交換、ステーキング、ブリッジ、決済などの機能を内包する方向へ広がっています。
Phantomが無期限先物に力を入れることは、ウォレットが単なる保管ツールから取引の入口へ近づく動きです。利用者が別の取引所へ移動せず、ウォレット内や連携サービス上でデリバティブにアクセスする形が広がる可能性があります。
一方で、無期限先物は価格変動の影響が大きい商品です。ウォレットが取引機能を拡張する場合、利用者へのリスク表示や取引条件の分かりやすさも重要になります。
Hyperliquidは、暗号資産デリバティブ取引で存在感を高めてきた基盤です。Ventualsの構築者を採用することで、Phantomは市場実験の経験を持つ人材を取り込むことになります。
今回の動きは、ウォレット事業者が取引所やデリバティブ領域のノウハウを求めていることを示します。保管、送金、取引を一つの利用導線にまとめる競争が強まる中で、無期限先物は高頻度利用を生みやすい機能です。
今後の焦点は、Phantomがどのような形で無期限先物を提供し、Solana利用者やHyperliquid系の取引利用者をどこまで取り込むかです。


