海外でのコミュニケーションをサポートする「翻訳機」。自分専用の通訳として、外国語が話せなくても現地の人と意思疎通ができると謳う夢のようなアイテムです。できるだけ高性能な翻訳機が欲しいとは思うものの、人気商品のポケトークや、オフライン翻訳に特化したili(イリー)、WT2 PLUSに代表されるワイヤレスイヤホン型の商品など、さまざまな特徴があり、どれを選べばよいのか悩む人も多いのではないでしょうか。
今回は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位の翻訳機12商品をすべて集め、どれが最もおすすめの翻訳機なのかを検証しました。なおmybestでは、翻訳の精度が高く、スムーズにコミュニケーションを取れる、機能が充実していてどこへ行くときも困らないといえる商品を優れた翻訳機と定義しています。上記の商品を探すため、以下の3項目の検証を行いました。検証①:翻訳の精度検証②:コミュニケーションの取りやすさ検証③:機能性
おすすめスコア:4.42(2026/03/18時点)
最安価格:19,800円(2026/03/18時点)
これ1台で、誰でもどんな場面でも対応できるベストバイ
ポケトークから販売されている「POCKETALK S」は、ポケトークのハイエンドクラスの商品ラインナップのなかでも片手にすっぽりと収まるコンパクトサイズ。サイズの大きい「POCKETALK S Plus」と機能面では差がないものの、充電の持ちなどは短めです。今回の検証では、とっさの場面でも使いやすく翻訳精度も高かったことが評価されました。特にホーム画面が翻訳画面なので、起動してすぐに翻訳できる点が好印象。また、ほかの画面で本体設定などを行っていても戻るボタン1つで翻訳画面に戻れますよ。全体的に直感で操作できる印象で、ボタンの長押しで音声入力し、矢印ボタンで言語を切り替えられます。初対面の人にも使ってもらいやすいでしょう。さらにどの言語でも、翻訳精度が高い印象。中国語・ベトナム語では固有名詞が弱かったものの英語・スペイン語・フランス語では固有名詞の翻訳精度に満足できました。また、2文に分かれた文章でも翻訳していたので、実際に使うときも翻訳がスムーズでしょう。オンライン翻訳のみで、2年間のグローバル通信がついたSIMモデルと、SIM付属なしのモデルが販売されています。2年の期間が過ぎた際には有料で延長できるほか、Wi-Fiモデルとしての使用も可能。これさえ持っていれば、海外でもノンストレスにコミュニケーションできるベストバイの商品ですよ。
おすすめスコア:4.32(2026/03/18時点)
最安価格:12,672円(2026/03/18時点)
ベトナム語の翻訳が得意な、安定した使いやすさの翻訳機
ポケトークから販売されている「POCKETALK W」は、ポケトークのエントリーモデルの商品。2つのボタンに言語が割り当てられており、入力する言語のボタンを押しながら使います。ハイエンドモデルの「POCKETALK S」と比べると、カメラ翻訳・言語学習機能がない分、機能性の評価ではハイエンドモデルに及びませんでした。しかしコミュニケーションの取りやすさでは、ホーム画面が翻訳画面で起動してすぐに使える点や、すぐに翻訳画面に切り替えられる点が評価されています。とっさの場面でも使いやすい翻訳機といえるでしょう。翻訳の精度の検証では、今回検証した商品のなかで最も高い精度でベトナム語を翻訳。ほかの翻訳機はかなり苦戦しているので、ベトナム語の翻訳に使いたい人におすすめです。ただし2文に分かれた文章が1文のみしか翻訳されませんでした。できるだけ単純な文章を話すという工夫は必要でしょう。また、アクセントが重要なスペイン語の翻訳結果で、アクセントが表示されていないことがあったので留意してくださいね。ハイエンドモデルの商品よりも機能が少ないものの、充電の持ちは約1.6倍と、使用時間の長さではまさっている本商品。SIMモデルとWi-Fiモデルが選択できます。付加機能は少ないものの、とっさの場面でも対応しやすく、1日中使える堅実な翻訳機ですよ。
おすすめスコア:4.28(2026/03/18時点)
最安価格:3,636円(2026/03/18時点)
とっさに使いやすい操作性。入力ミスに気づけないのがネック
キングジムの「ポータブル翻訳機 ワールドスピーク」は、同社の翻訳機「ワールドスピーク」の携帯用翻訳機です。機能面での加点が大きく作用し、総合評価の結果がよい本商品。言語が国旗表示されるのでどちらのボタンを押せばよいか直感的にわかりやすく、双方向の翻訳がスムーズでしょう。オレンジ色の吹き出しボタンを押せば翻訳画面に戻れる点もかなり好印象です。一方で、話した言葉が表示されないのはネック。履歴をさかのぼると話した言葉と翻訳結果の両方が表示されますが、毎回確認するのは面倒でしょう。翻訳精度の検証ではどの言語でも中位程度の精度で翻訳。2文の翻訳はできず1文しか翻訳できなかったので、単純な文章で話す意識が必要です。直感的に使えてとっさに差し出しやすい本商品は、握りやすい分厚さで使い心地もよい印象。とはいえ翻訳精度と表示形式が物足りないので、外国語の知識がある人があくまでサポートとして使用するときに活躍するでしょう。
おすすめスコア:4.24(2026/03/18時点)
最安価格:29,481円(2026/03/18時点)
大きなディスプレイで会話がスムーズ。付加機能も使いやすい
ポケトークの「POCKETALK S Plus」は、ポケトークのハイエンドモデルのなかでもディスプレイが大きい商品。スマホよりも一回り小さいくらいのサイズで、重量もそこそこありますが画面がかなり見やすいのが特徴です。同社のハイエンドモデル「POCKETALK S」と搭載している機能は変わらないものの、今回の検証では翻訳の精度に差がついています。ポケトークが苦手な2文の認識ができないほか、主語を逆にして翻訳してしまうことが散見されました。しかし安定の使いやすさで、コミュニケーションの取りやすさ・機能性では高評価を獲得。特にディスプレイが大きいので、相手とある程度距離を保っても翻訳結果を見せられます。小型の翻訳機だとどうしても相手と距離が近くなるため、感染症が気になる人にはうれしい大きさでしょう。また、ディスプレイが大きい分付加機能が使いやすい印象。カメラ翻訳では翻訳結果が大きく表示され読みやすく、言語学習の際も大きなディスプレイのほうが目を凝らす必要がないのでスムーズに学習できます。付加機能も使いこなしたい人は、本商品がおすすめですよ。
おすすめスコア:4.21(2026/03/18時点)
最安価格:16,800円(2026/03/18時点)
これ1台でできることは多いが、翻訳精度に不安が残る
吉川工務店から販売されている「瞬トーク」は、Google・Microsoftの検索エンジンを使用し、0.2秒で瞬時に翻訳結果を導くと謳う商品。実際にすばやくスイスイと言葉を聞き取り、翻訳されている印象があります。カメラ翻訳・言語学習機能など付加機能が充実していて、よく使う翻訳を録音しておくことも可能。一方で、音声翻訳以外の機能を使っているときに、すぐに音声翻訳画面に切り替えるボタンがないのが不便な印象です。翻訳の際には赤と青のボタンに割り当てられた言語を簡単に使い分けられ、翻訳結果もボタンの色に合わせて表示されるので直感的にわかるでしょう。使い勝手には満足できるものの、翻訳の精度がそこそこの本商品。フランス語・スペイン語の翻訳は得意でしたが、ベトナム語・中国語の翻訳には弱い印象を受けます。英語の翻訳では、「thousand yen」を「イチレイレイレイユェン(元)」と翻訳してしまうのが気になりました。翻訳速度・使い勝手の面ではスムーズに会話できるものの、翻訳の精度の面で手こずることがあるかもしれません。
おすすめスコア:4.2(2026/03/18時点)
最安価格:14,980円(2026/03/18時点)
ベトナムの固有名詞はわかるが、総合的に主語の識別が苦手
Timekettleの「M3 イヤホン翻訳機」は、会話する人たちが片耳ずつイヤホンを装着して使う双方向翻訳機。音楽再生や通話にも対応しており、同社のイヤホン型翻訳機のなかではイヤホンとしての役割も大きいモデルといえます。本商品の検証ハイライトは、ほかの商品が苦戦したベトナム語の固有名詞を訳せたこと。しかし、ベトナム語でも日常的な会話の翻訳には苦戦しました。また、いずれの言語でも主語の識別は苦手。特に中国語はほかの商品よりも翻訳の精度が低く、固有名詞がわからなかったのは留意点です。40言語・93種類の方言に対応しており、アプリ内で課金すればオフライン翻訳も使えます。カメラ翻訳はないものの、キーボード入力したテキストを翻訳できるのは特徴的。言語学習機能では、英語の発音を対話式の学習プログラムで学べますよ。75分間充電すれば最長8時間使用できるので、日中はイヤホン・翻訳機2つの役割を任せられそうです。また、イヤホンはノイズキャンセリング機能も搭載しているので、周りが騒がしくても翻訳結果をはっきり聞き取れるでしょう。
おすすめスコア:4.03(2026/03/18時点)
最安価格:23,980円(2026/03/18時点)
スラスラ聞き取り翻訳するが、英語の翻訳以外は苦手
ウェザリー・ジャパンの「Wooask M6 PLUS」はコンパクトな完全ワイヤレスイヤホン型の商品。専用の翻訳アプリ使用時だけでなく、普通のイヤホンとして音楽を聴いたり通話したりする際にも使えます。スマホと接続して使う本商品は、ペアリングが必要なためとっさの翻訳には不向き。接続が保たれていればフタを開ければペアリングし5秒程度で使えますが、一度切れると時間がかかります。専用アプリの操作は簡単で、翻訳画面に切り替えやすいのは美点。イヤホンのマイクの感度は、呟くほどの大きさでも聞き取るほど良好です。独り言もスラスラ翻訳される点は注意してくださいね。英語の翻訳は得意だったものの、ほかの言語ではパッとしない印象。どの言語でも固有名詞を含む翻訳よりも、同音異義語や和製英語が苦手な印象が強く、英語圏以外ではやや不安が残ります。イヤホンから翻訳結果を流すタッチモードと、スマホのスピーカーから翻訳結果を流すスピーカーモードの2つを搭載。イヤホンをタッチすると設定した言語の翻訳が始まるので、言語をスムーズに切り替えられます。しかし、見知らぬ相手に使ってもらうには、イヤホンだと衛生面での抵抗が。会議のときはイヤホン、外出先で使う際はスマホスピーカーに切り替えて使いたい商品です。
おすすめスコア:4.02(2026/03/18時点)
最安価格:3,000円(2026/03/18時点)
スペイン語では日本語特有の表現も翻訳。中国語は苦手
INBESの「双方向マルチ翻訳機 talkbot.」は、GoogleまたはMicrosoftの翻訳システムを使用するオンライン翻訳の商品。ネットへの接続には、スマホのテザリング機能も使用できます。スペイン語の翻訳の精度が高い本商品。同言語では、「現金を持っていないのでおろしてきます。待っていてください。」という、日本語特有の表現も翻訳できました。入力した言葉が長文でも対応できた点も使いやすい印象です。一方で、中国語の翻訳が苦手で評価が伸び悩む結果に。固有名詞だけでなく、同音異義語や主語がない文章も翻訳できませんでした。オンライン翻訳では76言語に対応し、オフラインでも4言語を翻訳できます。本体のディズプレイが大きくクリアなため、カメラ翻訳の際に翻訳結果が見やすいのも長所です。双方向翻訳の商品でボタンを使い分けるだけで言語を切り替えられるので、翻訳時の使いづらさはありません。しかし、充電がうまくできないことがあったのは注意点。確実に充電が始まっているか必ず確認してくださいね。
おすすめスコア:3.86(2026/03/18時点)
最安価格:9,900円(2026/03/18時点)
双方向の会話は苦手。パーテーションで区切られた環境なら
ドーナッツロボティクスの「C-FACE」は、マスクに取り付けて使う翻訳機。マスクで聞き取り、スマホのスピーカーで音声出力するため、パーテーションを挟んだ先にいる相手に声が届けられると謳う商品です。実際に使ってみると、マスクがやや落ちる感覚があったので、耳掛け紐が太くしっかりしたマスクを使いましょう。アプリの操作が簡単で、すぐに翻訳画面に切り替えられるものの、お互いが翻訳しながら会話するためには本商品が2つ必要。また、海外ではマスクに対してよいイメージがないので、マスク着用が前提の医療現場や、国内で感染対策をしながら会議するときに適した商品です。翻訳の精度の検証では、マスクに音がこもって破裂音が伝わりにくいのか、外国語の聞き取りに苦戦。ベトナム語への翻訳全般・中国語の固有名詞の翻訳が苦手な印象も残ります。日本語から英語の翻訳場面に使うのが無難でしょう。翻訳よりも、パーテーションの向こうや遠くの人に音を届けるのが得意な本商品。本体価格には1年間の翻訳機能使用料が含まれており、1年後は月額580〜980円、日額50〜100円で使用できます。翻訳しながら会話するには複数台準備する必要があるので、法人使用向きの商品です。
おすすめスコア:3.84(2026/03/18時点)
最安価格:17,600円(2026/03/18時点)
とっさの場面の使いづらさと、中国語の翻訳に懸念あり
ウェザリー・ジャパンの「Wooask M6」は、Wooaskシリーズの翻訳機のなかでもオンライン翻訳のみが搭載されたモデル。ただし、本体購入後にアプリ内で課金すれば、8言語のオフライン翻訳が可能になります。固有名詞の翻訳に対応できましたが、中国語の翻訳はとにかく苦手。特に日本語から中国語への翻訳にまったく対応できませんでした。中国語以外の翻訳では平均点を上回る結果を残しましたが、翻訳の精度の評価が大きく伸び悩みました。イヤホンタイプの商品で、主に想定されているのは会話する相手が決まっているビジネスシーン。それぞれのイヤホンを押して言語を切り替えられるので、言語の切り替えが楽でしょう。また、電源をつけていればスマホから翻訳結果が流れるスピーカー機能は、初対面の人との会話に使えそうです。しかし、これらの翻訳モードが豊富なぶん、とっさの場面では使い分けのためにあたふたする懸念があります。観光目的で海外を訪れる際には不向きでしょう。
監修者:鹿島龍太朗(欧米・アジア語学センター 英語講師)
ガイド:奥田貴穂(元家電量販店員・家電製品アドバイザー/マイベスト 白物・調理家電担当)
※ 監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。マイベストが独自に検証を行ったうえで、ランキング化しています。
