NASとは「Network Attached Storage」の略で、文字通りネットワークに接続された記憶装置のこと。複数の端末間で簡単にファイルを共有できるのが特徴で、QNAPやSynologyといったメーカーから家庭向けのものも多く販売されています。
今回は、各メーカーの最新商品や売れ筋上位から人気のNAS15商品を集め、5個のポイントで比較して徹底検証。選び方とともに、おすすめのNASをランキング形式でご紹介します。ぜひ購入の際の参考にしてください。
ベストな商品を探すために、人気メーカーの売れ筋上位のNAS15商品を集め、以下の5個のポイントで徹底検証しました。検証①:コピー速度検証②:ベンチマークスコア検証③:冷却性能の高さ検証④:動作音の静かさ検証⑤:データ管理のしやすさ
おすすめスコア:4.82(2026/03/18時点)
最安価格:102,652円(2026/03/18時点)
大容量データも高速処理できる!プロ水準のNAS
TERRAMASTERの「F4-425 Plus」は、高速なデータ転送と静音性を重視し、大容量のファイルやデータを扱う人におすすめのNASです。16GBのメモリとクアッドコアCPUを搭載したハイスペックな構成で、デュアル5GbEポートを標準装備しており、最大144TBの容量や多様なRAID構成に対応しています。検証では5GBのデータコピーが平均18秒で完了し、非常に高速でした。CrystalDiskMarkで測定したベンチマークスコアは、シーケンシャルアクセスは読み込み平均292.43MB/s、書き込み平均292.12MB/s、ランダムアクセスは読み込み平均226.06MB/s、書き込み平均221.96MB/s。2.5GbE環境下で理論値に近い転送速度を実現しており、大容量のデータでもスムーズにやり取りできるでしょう。データ管理のしやすさも申し分なく、スナップショットによる世代管理をはじめ、画像や音楽などを個別で管理できるアプリがインストールでき、多様なデータを一元管理できる機能をひと通り備えています。データ転送時の内部温度は34.5℃とほとんど上昇しませんでした。稼動音も平均34.5dBと静かで、作業の妨げになりにくいですよ。全体的に優れたパフォーマンスを兼ね備えており、大容量のデータを扱う人や、静かな環境でNASを運用したい人におすすめです。
おすすめスコア:4.78(2026/03/19時点)
最安価格:72,950円(2026/03/19時点)
2.5GbE環境で290MB/s台を実現。重いデータも素早く転送可能
TERRAMASTERの「F2-425 Plus」は、個人・家庭向けの2ベイNASです。クアッドコアCPUと8GBのメモリを搭載したハイスペックな構成で、5GbE対応のLANポートを標準装備しており、多様なOSとの互換性やRAID機能に対応しています。検証では、5GBデータのコピーが約24秒で完了し非常に高速。ベンチマークスコアは、シーケンシャルアクセスの読み書きともに平均290MB/s台、ランダムスコアも読み書きともに平均210MB/s以上と大容量のデータファイルもスムーズに読み書きできる性能です。データ転送時のディスク温度は33℃と、内部温度の上昇は小さめ。稼動音も平均34.5dBと静かで、作業の妨げになりにくいといえます。また、データ管理のしやすさも申し分なく、スナップショットによる世代管理をはじめ、画像や音楽、メールなどを個別にアプリで管理できます。全体的に優れたパフォーマンスを兼ね備えており、バックアップ作業を素早く済ませたい人や、リビングなどの静かな環境でNASを運用したい人に向いています。
おすすめスコア:4.71(2026/03/19時点)
最安価格:75,556円(2026/03/19時点)
映像を楽しむのにぴったり。4Kビデオ対応高性能NAS
QNAPの「TS-462-4G」は、映像・音楽を一括でNASで管理してエンタメを楽しみたい人におすすめです。HDMIケーブルで繋げば外部ディスプレイから映像出力が可能。QmediaというQNAP専用のストリーミングアプリからテレビでデータを直接再生できるうえ、4Kビデオにも対応しています。CrystalDiskMarkで測定したベンチマークスコアは、シーケンシャルアクセスは読み込み平均292.43MB/s・書き込み平均292.16MB/s、ランダムアクセスは読み込み平均236.17MB/s・書き込み平均230.14MB/s。大容量のメディアファイルの読み書きでもスムーズにできるでしょう。またLANポートは2.5GbEですが、拡張パーツの購入で10GbEまで高速化できます。データ管理のしやすさも申し分なく、Google DriveやiCloudなどへの自動同期が可能。また、メーカー独自のクラウドサービスを利用することで停電や火災などでデータを失うリスクを軽減できます。処理中の内部温度も27度と温度上昇は小さめ。また、稼働音は44dBと静かで作業の妨げになりにくいでしょう。性能が高くビジネス用としても使えますが、特にメディアファイルの管理や運用に長けており、個人で保存した映像や音楽を楽しむ用としておすすめです。
おすすめスコア:4.67(2026/03/20時点)
最安価格:47,514円(2026/03/20時点)
初めてのNASに。家庭で使える高性能NAS
TERRAMASTERの「F2-425」は、2.5GbE対応で基本性能をしっかり押さえており、家庭で画像や音楽を静かに一元管理したい人におすすめの2ベイNASです。クアッドコアプロセッサと4GBのメモリを搭載し、多様なRAID構成に対応しています。CrystalDiskMarkで測定したベンチマークスコアは、シーケンシャルアクセスは読み込み平均292.44MB/s、書き込み平均292.13MB/s、ランダムアクセスは読み込み平均201.73MB/s、書き込み平均153.82MB/sでした。高画質の動画や、大容量のデータを扱う人も快適に使用できるでしょう。データ管理のしやすさも申し分なく、スナップショットによる世代管理をはじめ、画像や音楽、メールなど基本的なデータはひと通り個別のアプリで管理できます。データ転送時のディスク温度は平均35℃と、内部温度の上昇は小さめ。長時間の連続稼動でも安定して運用できるでしょう。稼動音も平均32dBと非常に静かで、作業の妨げになりにくいといえます。基本機能が充実しており、日々のバックアップ作業を効率化したい人や、静かな環境ではじめてのNASを運用したい人におすすめです。
おすすめスコア:4.66(2026/03/19時点)
最安価格:82,414円(2026/03/19時点)
初心者から玄人まで使いやすいオールラウンド4ベイNAS
QNAPの「TS-464」は使いやすさ・性能に優れた万人におすすめできる商品です。CrystalDiskMarkで測定したランダムアクセス(RND4KQ32T1)・シーケンシャルアクセス(SEQ1MQ8T1)の転送速度はどちらも平均200MB/s以上と高速。2.5GbEのLAN端子が2つあり、5GBのデータのコピーが平均33秒で完了しました。キャッシュ用のM.2 SSDを2台取り付ければ、さらに高速化が可能です。50GBのデータを書き込んだ直後のディスク温度は30℃で、ほとんど上昇は見られませんでした。稼動中のファンの騒音の最大値は42.1dBと、静音性は図書館や静かな住宅街の昼レベル。作業中や日常生活で気になることはないといえます。QNAP共通のOSはわかりやすく、ガイドに従えば簡単に初期設定ができました。GoogleやMicrosoftのクラウドの同期に加え、QNAPの提供するクラウドサービスが16GBまで無料で利用可能。二重三重にデータの冗長性を高めます。HDMI端子が搭載されており、モニターと繋げればVirtualization StationというシステムによってWindowsもしくはLinuxの仮想マシンの実行が可能。搭載している4つのUSBポートにマウスやキーボードを繋ぎ、PCのように操作できます。4ベイのNASでRAIDを柔軟に組むことができ、設定やOSもシンプルでわかりやすいのが魅力。 内蔵GPUが搭載しているので、動画のストリーミングもスムーズに行えます。初めての人にも買い替えを検討している人にもおすすめのNASです。
おすすめスコア:4.51(2026/03/19時点)
最安価格:94,621円(2026/03/19時点)
大容量も快適に処理!クリエイターにおすすめのNAS
UGREENの「NASync DXP4800 Plus」は、ハイスペックな構成と多彩な機能を備えた4ベイNAS。10GbEと2.5GbEのデュアルLANポートを標準装備しており、UGREENのNASラインナップのなかでも上位に位置づけられる高性能モデルです。検証では、5GBのデータコピーが平均18秒と非常に高速。シーケンシャルの読み速度は平均292MB/sを超え、ランダムアクセスも読み書きともに平均135MB/s以上と、検証したすべての項目で高いスコアを記録しました。大容量ファイルの取り扱いやアプリの動作もスムーズで、全体的にストレスのない操作感が得られるでしょう。Google DriveやOneDriveとの同期、画像・音楽の自動整理、スナップショットによる世代管理など、基本的なデータ管理機能もひととおり備えています。一方で、UGREEN独自のクラウドサービスは現時点では提供されておらず、この点は今後のアップデートに期待したいところ。また、動作音と発熱はやや大きく、静音性や発熱の少なさを重視する人は気になるかもしれません。とはいえ、高速なLAN規格と優れたパフォーマンスを兼ね備えており、特に大容量のデータを頻繁にやり取りするクリエイターにおすすめしたいNASです。
おすすめスコア:4.45(2026/03/19時点)
最安価格:93,737円(2026/03/19時点)
最大9ベイまで拡張可。SOHOや小規模法人におすすめ
Synologyの「DiskStation DS923+」は、拡張性と使いやすさに優れたビジネスで長期的にデータを運用したい人におすすめのNASです。CrystalDiskMarkで測定した結果、シーケンシャルアクセス・ランダムアクセスの読み書きともに平均110MB/s前後と安定したスコアでした。5GBのデータ転送は平均46秒で完了。1GbEのLAN端子を2つ搭載しており、リンクアグリゲーション機能によって2GbEまで高速化ができます。別売りのモジュールで10GbEまで拡張が可能です。50GBのデータを書き込んだ直後のディスク温度は26℃で、ほとんど上昇なし。ファンが2基搭載されていますが、稼動時の騒音は最大42.0dBと静かでした。OSがわかりやすく、初めてNASを使う人でもスムーズに設定できるでしょう。Synology独自のRAIDであるSHRは、将来的にベイ数を拡張しても自動で最適なRAIDを構成できるので、長期的な運用に適しているといえます。ベイ数はオプションの拡張ユニットを使つことで最大9ベイで運用が可能で、4GBのメモリも最大32GBまで拡張できますよ。2段階認証やアプリでのログインなど、パスワードレスの認証にも対応。3年のハードウェア保証に加え、延長保証を同時購入すれば最長5年に保証を延長できます。ホームオフィスや小規模法人など、より信頼性が求められる環境でNASを運用したい人におすすめです。
おすすめスコア:4.44(2026/03/18時点)
最安価格:38,500円(2026/03/18時点)
わかりやすさと性能を両立。2台目としてもおすすめ
台湾で設立され、NASの専業メーカーとして世界的シェアを誇るSynologyの「Synology DiskStation DS220+」。ドライブベイ数は2ベイで、2GBのメモリを搭載しており最大6GBまで拡張が可能です。CrystalDiskMarkで計測したランダムアクセスとシーケンシャルアクセスの速度は、高速ではありませんが読み書きどちらも110MB/s前後と安定していました。5GBのデータのコピーは平均48秒で完了。動画データのやり取りも不便なく行えるでしょう。処理中の内部温度は27度でほとんど上昇なし。稼動時のファンの音は40.1dBで、図書館の中や閑静な住宅街と同程度と静音です。今回検証したメーカーのなかでもとくに日本語へのローカライズが丁寧でわかりやすく、OSの操作が直感的に行えました。異なる容量のHDDで構成した場合にも、容量を無駄にせず最適化するSynology独自のRAIDのSHR(Synology Hybrid RAID)に対応。サードパーティ製のアプリが充実しており、有料ですが独自のクラウドサービスも提供しています。エントリーモデルにはないスナップショット機能を搭載。使い方がわかりやすく、初心者はもちろん高性能な2ベイNASに買い替えたい人にもおすすめですよ。
おすすめスコア:4.41(2026/03/19時点)
最安価格:47,498円(2026/03/19時点)
手に取りやすいNAS入門機。データコピーの速さも魅力
UGREENの「NASync DXP2800」は、2ベイ構成のエントリーモデル。UGREENのNASラインナップのなかでも比較的手頃な価格帯で、はじめての1台として導入しやすい製品です。検証では、5GBのデータコピーが平均22秒と非常に高速。シーケンシャルの読み速度は平均292MB/s超えと高水準で、日常的な利用には十分な性能です。Google DriveやOneDriveとの同期、スナップショットによる世代管理、画像・音楽の自動整理など、クラウド連携やデータ管理機能もひと通りそろっています。一方で、メーカー独自のクラウドストレージは提供されておらず、ランダムアクセス速度も平均60MB/s前後とやや控えめ。アプリの動作や画像プレビューなど、一部の処理ではほかの製品に比べて遅さを感じる場面もあるかもしれません。はじめてNASを使う人にとって、価格と性能のバランスがよい1台。入門用としておすすめできるモデルです。
おすすめスコア:4.4(2026/03/19時点)
最安価格:21,500円(2026/03/19時点)
大容量の動画も転送が高速。写真や動画の管理におすすめ
ASUSTORのコストパフォーマンスを重視したモデルである「Drivestor 2」。ベイ数は2ベイで、1GBのメモリを搭載。動画の再生・デコードのために512MBぶんのメモリを確保する独自機能のメディアモードに対応しています。外側のカバーを引き出し、工具を使わずHDDを設置し簡単に組み立てられますよ。CrystalDiskMarkで測定した結果、ランダムアクセスのスコアが読み込み平均58.44MB/s・書き込み平均48.06MB/sと他商品に比べ低いスコアでした。シーケンシャルアクセスのスコアは読み書きともに200MB/sを超え、5GBのデータコピーは平均31秒で完了。ランダムアクセスは速くないものの、NAS上の動画を楽しむぶんには不便を感じないでしょう。50GBのデータをコピーした直後のディスク温度は32℃で、ほとんど温度の上昇はなし。稼動時のファンの騒音は41.5dBで、日常生活のノイズになる可能性は低いでしょう。各種モバイルアプリに対応し、Googleドライブをはじめとしたサードパーティ製のクラウドサービスとも連携が可能です。HDMI出力端子はないため直接モニターに繋いでは使えませんが、エントリーモデルで2.5GbE LANポートが搭載されているのは魅力。スマホやカメラで撮影した大量の写真・動画の管理を中心に行いたいなら選択肢のひとつになるでしょう。
監修者:石川ひさよし(PC系専門ライター)
ガイド:田口朱凜(元PC販売員/マイベストPC周辺機器担当)
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