PCやスマホアプリからサクッと、国内株や投資信託など金融商品の取引ができる「ネット証券(証券会社)」。かつては米国株も含め外国株の取り扱いや、店舗型の証券会社と比べ安い手数料、取引ツール・システムなどで各社強みを出していました。しかし、今は業界の成長によってサービス間のスペック差は減ってきたのをご存知ですか?加えて、SBI証券・楽天証券・三菱UFJ eスマート証券・マネックス証券・松井証券などサービスも多く、少額から投資に挑戦しようと思っても、どこで口座開設をするべきか迷いますよね。
今回は、人気のネット証券14社を、8つのポイントで比較して徹底検証。選び方とともにおすすめのネット証券をランキング形式でご紹介します。マイベストが定義するベストなネット証券は「手数料を抑えて幅広い国内株式を取引できるうえ、投資信託も豊富でお得なクレカ積立もできる証券会社」。徹底検証してわかった証券会社の本当の選び方に加えて、株式投資や投資信託の購入に際して注意するポイントも解説しますので、ぜひ口座開設の際の参考にしてください。
マイベストではベストなネット証券(証券会社)を「手数料を抑えて幅広い国内株式を取引できるうえ、投資信託も豊富でお得なクレカ積立もできる証券会社」と定義。そんなベストなネット証券を探すために人気のネット証券14社を、以下の8つのポイントから徹底検証しました。検証①:国内株式の手数料の安さ検証②:国内株式の取扱市場の多さ 検証③:投資信託の取扱数の多さ検証④:クレカ積立可能検証⑤:信用取引の手数料の安さ検証⑥:米国株式の手数料の安さ検証⑦:外国株式の取扱市場の多さ検証⑧:IPOの件数の多さ
おすすめスコア:5.0(2026/03/06時点)
投資家デビューするならココ!ほぼすべての項目で優秀な成績
「SBI証券」はこれから投資を始めたいと考えている人におすすめ。コスト面が最安水準なだけでなく、取扱商品はトップクラスに多くサービスも充実しているため、初心者から上級者まで応えられるスペックを持つネット証券です。国内株式の取引手数料は取引額を問わず無料。検証したほかのネット証券のなかでは取引額100万円以上は手数料が発生するところが多いことを考えると、非常にうれしいポイントです。国内株式の取扱市場の多さも設定したすべての市場に対応しているので、株式投資をするときの最有力候補といえます。また、投資信託の取扱数が2,500本以上と多いのも魅力。検証したネット証券のなかで最も多く、どんな運用スタイルにも対応できるラインナップといえるでしょう。三井住友カードでクレカ積立もできるので、新NISAのつみたて投資枠との相性も良いネット証券といえます。米国株の取引手数料も割安な水準で、外国株式の取扱市場の多さも9か国と幅広く取り扱っているほか、IPOの取扱件数もほかの証券会社と比較してトップクラスでした。初心者が気軽にできる取引も含め総合力が高いので、これから資産運用を始める人にとって第一候補のネット証券です。
おすすめスコア:4.81(2026/03/06時点)
楽天ユーザーならここ一択!コスト・ラインナップにも隙はない
「楽天証券」は株式や投資信託の取引で楽天ポイントが貯まるので、楽天経済圏を使っている人におすすめです。コストも割安な水準で取引しやすく商品ラインナップも充実しており、資産運用で不便に感じることは少ないネット証券といえます。国内株式の取引手数料は取引額にかかわらず無料。検証したほかのネット証券は金額帯によって手数料が変わるものの、楽天証券では取引額を気にする必要はありません。国内市場は東証と名証のみの取扱ですが、東証に対応していれば有名どころの企業には投資できるので、株式投資をするのに十分なネット証券といえるでしょう。投資信託の取扱数が多いのもうれしいポイント。2,500本以上の取扱があり、幅広いタイプの投資信託を取り扱っているので投資先に困ることはないでしょう。楽天カードでクレカ積立もでき最大1.0%の還元が受けられるため、投資信託で運用を始めたい人にとって有力候補なネット証券です。加えて、米国・中国だけでなく、東南アジアの株式にも対応しており、外国株式の取扱市場が多い点も魅力。米国株の取引手数料も上限22米ドルと割安で、IPOの引受件数も比較した証券会社のなかでは豊富でした。信用取引やFXなどにも対応していることから、幅広いサービスに対応した隙のないネット証券といえます。
おすすめスコア:4.79(2026/03/06時点)
au系サービスを使う人におすすめ!クレカ積立にも対応
「三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)」は金融商品の取引でPontaポイントをためられたり、auじぶん銀行との連携で預金金利も上げられたりするため、au系サービス・Pontaポイントユーザーにおすすめです。投資信託の取扱数も多く、国内株や米国株の取引手数料も割安なので、取引面で不足のないネット証券といえます。国内株式の取引手数料は、100万円までの取引なら1日定額コースの手数料が無料になります。SBI証券・楽天証券の取引手数料には劣るものの、検証したネット証券のなかでは割安で少額取引をする人にとっては魅力的な手数料です。国内株式の取扱市場の多さも設定したすべての市場に対応しているので、ある程度の額で株式投資をするのに向いているネット証券といえます。投資信託の取扱数も約1,800本と、検証したネット証券のなかでは多かったため、投資信託で運用する際に不便を感じることは少ないでしょう。au PAYカード・三菱UFJカードでクレカ積立もでき、引き落とし先をauじぶん銀行にすることで普通預金金利も上げられるので、投資用に金融機関を用意したい人には選択肢に入るネット証券です。また、米国株式の取引手数料の上限は22米ドル、為替手数料が20銭と割安な水準でした。アメリカ以外の外国株の取扱はありません。信用取引の手数料は特別安いとはいえないうえにIPOの取扱も少なめ。とはいえ、FXやCFDなどの取引には対応しており総合力は高いので、はじめて口座開設する人の選択肢に入るネット証券といえます。
おすすめスコア:4.42(2026/03/06時点)
投資信託の取り扱いが豊富。クレカ積立の還元率も高い
口座開設数224万件以上の大手ネット証券である「マネックス証券」。dカードでのクレカ積立に対応し、ドコモやdポイントユーザーにおすすめのネット証券です。検証では、国内株式の取引手数料の安さが1日合計60万円の取引で550円と一般的な水準でした。ほかのネット証券のように、取引額によって取引手数料が無料にはなりませんが、比較したサービスの平均より安く国内株を取引できます。取扱市場の多さは設定したすべての市場に対応しているため、株式投資をするのに不満を覚えることはないでしょう。投資信託は1,800本程度と豊富で、マネックスカードとdカードでのクレカ積立に対応。dカードとマネックスカードでは5万円までの利用分は1.1%と高い還元率が適用されるので、投資信託で気軽に運用を始めたい人は選択肢に入るネット証券といえます。米国株式の買付時には為替手数料が発生しないため、取引時のコストを抑えられます。アメリカ以外に中国の市場も取り扱っているほか、IPOの取扱件数も多めであることから、幅広い商品へ投資できるでしょう。米国株を含む外国株を積極的に取引したい人には有力候補のネット証券です。
おすすめスコア:4.27(2026/03/06時点)
JCBカードでのクレカ積立に対応。投資信託の豊富さが好成績
創業100年を超える老舗の証券会社でありながら、ネット証券の大手に位置する「松井証券」。特徴は、JCBカードでのクレカ積立に対応している点。通常カードであれば最大0.5%の還元率で、Oki Dokiポイントを貯めながらお得に積立投資をすることができます。検証では、国内株式の取引手数料の安さはあまり振るいませんでした。とはいえ、1日合計60万円の取引で1,100円の手数料と高いものの、今回の検証で最も割高なサービスと比べると約3分の1のコストなので割高すぎる訳ではありません。取扱市場の多さは設定したすべての市場に対応しているので、コストをあまり気にしていない人には一考の余地があるといえるでしょう。また、投資信託の取扱数の多さは優秀でした。1,900本程度と取扱が豊富で、幅広い運用スタイルに対応できるでしょう。投資信託の購入手数料が無料なので、投資信託でもコストを重視している人にとっては検討の価値があるネット証券といえます。米国株式の手数料は、リアルタイム取引なら為替手数料が無料になり、取引手数料も上限が22米ドルと割安な水準でした。アメリカ以外の外国株には対応していないものの、投資信託や米国株での運用を検討している人は選択肢に入るネット証券といえます。
おすすめスコア:4.01(2026/03/06時点)
国内株の項目で優秀な成績。投資信託も種類に漏れはない
店舗型証券会社の岡三証券が展開するオンライン取引サービスの「岡三オンライン」。特徴は、株式や投資信託以外にもCFDやFXなど幅広く取引できる点です。また、取引所CFDやFXについては対面サポートも受けられるため、知識がなくても取引をはじめやすいのがうれしいポイントといえます。検証では、国内株式の取引手数料の安さがかなり優秀な成績でした。取引額100万円までの取引なら1日定額コースの取引手数料が無料になるので、100〜200株の取引ならほとんどの株式でコストをかけずに取引できます。取扱市場の多さも設定したすべての市場に対応しているため、国内株式を取引するのに十分なスペックを持つネット証券といえるでしょう。ただし、投資信託の取扱数は600本ほどと大手と比較して少なめ。クレカ積立ができない点もネックですが、ポイント還元を意識していない人なら一考の余地があるネット証券といえます。年間のIPO件数の半数近くを引き受けていたものの、米国株には対応しておらず、外国株式は中国株しか取り扱っていない点がネックです。信用取引の手数料も割高な水準なので、国内株式を取引したい人には検討の価値があるネット証券といえます。
おすすめスコア:3.93(2026/03/06時点)
インデックス型の投信は少なめ。外国株式の取扱市場は多い
業界最大手の店舗型証券である「野村證券」。特徴は、オンラインサービスで外貨建債券にも投資ができる点です。また、株式などを担保にローンを組めます。急な入用にも対応したい人にはメリットです。検証では、国内株式の取引手数料の安さが一般的な水準でした。1日合計60万円の取引で660円の手数料と、比較したネット証券の平均と同水準です。国内株式の取扱市場は検証したすべての市場に対応しているので、株式投資をするのに不便を感じることは少ないといえるでしょう。1,000本を超える投資信託を取り扱っており、検証したネット証券のなかではやや多め。特別豊富とはいえないものの、十分な取扱数といえます。しかし、クレカ積立ができないため、投資信託で運用を考えている人には不向きでしょう。米国株式の手数料には上限が設けられていないため高くつきやすいものの、外国株式の取扱市場の多さは高評価でした。米国株だけでなく、中国・ドイツ・オーストラリアの株式にも投資できます。信用取引の手数料の安さも金利が1.20%とトップクラスの安さなので、外国株での取引や信用取引で積極的に利益を狙いたい人には、選択肢に入る証券会社といえるでしょう。
おすすめスコア:3.83(2026/03/06時点)
信用取引の手数料が無料。クレカ積立に対応していないのはネック
「SMBC日興証券」は国内トップクラスの店舗型証券会社で、ネット取引専用のダイレクトコースを用意しています。株価の予測や資産配分の提案ツールなど、資産運用のサポートが充実しているのが特徴。AIが客観的な判断をするため、投資判断の際に役立ちます。検証では、国内株式の手数料の安さは一般的な水準でした。1日合計60万円の取引で550円の手数料と比較したサービスの平均より割安な点は魅力的です。取扱市場の多さは東証と名証の市場のみですが、トヨタやソニーなどの有名な企業には投資できるので国内株式の取引で不満を覚えることは少ないといえるでしょう。投資信託の取扱数は約1,000本と際立って豊富とはいえない数でしたが、極端に少ないわけではありません。クレカ積立ができない点もネックであるものの、ポイント還元に魅力を感じない人なら検討の価値がある証券会社といえます。信用取引手数料は取引額に関係なく無料ですが、金利は2.97%と比較したネット証券のなかでは高め。コストをできる限り抑えて取引したい人には不向きといえるものの、AIのサポートを受けながら資産運用を始めたい初心者には選択肢の一つになるでしょう。
おすすめスコア:3.81(2026/03/06時点)
米国株手数料が業界最安水準。取引額が100万円以内ならお得
moomoo証券は、香港に拠点を置くFutu Holdingsの傘下にある証券会社。最大の魅力は、米国株の取引手数料が低くコストを抑えて米国株取引ができる点です。ベーシックコースにおける取引手数料は0.132%と、今回検証したなかで最も低い水準。日本株を100万円取引した際の手数料は2,000円未満と、SBI証券や楽天証券といった大手証券会社の半分近くに抑えることができます。米国株式の取扱銘柄数も5,000を超えており、投資先にも不足はありません。また、為替手数料がかからないため、300万円など大きな額の取引をする場合でもコストがかさみません。国内株手数料の低さも魅力で、取引金額にかかわらず無料に設定されています。巨額の取引をする場合でも手数料が負担になることはありません。ただし、国内の取扱市場は東証のみで、札証・名証・福証の取扱はありません。投資信託の本数も600本程度と、ほかの証券会社と比較すると少なめでした。日本株の信用取引やIPO株の取引はできないなど、取引の幅は狭め。そのため、米国株取引に特化したい人や、米国株・国内株の手数料がともにお得な証券会社を探している人におすすめですよ。
おすすめスコア:3.54(2026/03/06時点)
国内株式の手数料が完全無料。投資信託の取扱は少なめ
「GMOクリック証券」は、インターネットインフラ事業を手がけるGMOグループ傘下のネット証券です。株式だけでなく、FXやCFD、バイナリーオプションなどさまざまな取引をできるのが特徴。また、GMOあおぞらネット銀行と連携することで、金利優遇などが受けられます。国内株式の取引では、取引金額や取引回数に関係なく手数料がかかりません。国内株式の取扱は東証のみで地方市場の銘柄は取り扱っておらず、米国株の取引にも対応していませんが、国内の有名企業で取引したい人には十分です。一方で、投資信託の取扱数は130本ほどと少なかった点はネック。クレカ積立もできないので、投資信託での運用を考えている人が積極的に利用する理由はあまりないネット証券といえるでしょう。とはいえ、信用取引の手数料の安さは割安な水準でした。金利・貸株料も平均と同水準なのでコストを抑えて取引できます。専門性の高い取引にも幅広く対応しているため、トレーダーとしてガッツリ取引したいなら選択肢に入るネット証券といえます。
監修者:伊藤亮太(Ryota Ito)(ファイナンシャルプランナー)
ガイド:大島凱斗(元銀行員/マイベスト クレジットカード・ローン・証券・保険担当)
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