信用取引でかかる主な手数料として比較したいのが、取引手数料・金利・貸株料といったコスト。ネット証券を中心に信用取引の手数料が安いとされている証券会社は多く、どの証券会社で信用取引をはじめるか迷っている人は多いのではないでしょうか。そのほかにも、「一日信用取引に対応した証券会社は?」「制度信用と一般信用はどちらがお得?」などの疑問を抱いている人もいるはず。
今回は、人気の信用取引ができる証券会社12社を、3個のポイントで比較して徹底検証。おすすめの信用取引ができる証券会社をランキング形式でご紹介します。マイベストが定義するベストな信用取引ができる証券会社は「取引手数料・金利・貸株料の合計コストが低い証券会社」。徹底検証してわかった信用取引ができる証券会社の本当の選び方も解説しますので、ぜひ証券口座開設の際の参考にしてください。
マイベストではベストな信用取引ができる証券会社を「取引手数料・金利・貸株料の合計コストが低い証券会社」と定義。そんなベストな信用取引ができる証券会社を探すために、人気の信用取引ができる証券会社12社を集め、以下の2個のポイントで徹底検証しました。検証①:制度信用のコストの安さ(短期・長期)検証②:一般信用のコストの安さ(短期)
おすすめスコア:5.0(2026/01/30時点)
短期間の制度信用なら低コスト!取引手数料は何度でも0円
SBIネオトレード証券は、1週間程度の短期間の制度信用を検討している人や、1日に何度も取引したい人におすすめの証券会社です。取引手数料は取引回数・取引金額にかかわらず無料のため、1日に複数回取引をする場合でも手数料を気にする必要はありません。制度信用の貸株料は1.10%と標準的な水準ですが、金利が2.30%と比較した証券会社のなかでは低めの水準。手数料が無料であるうえに金利と貸株料も高くないため、短期間で信用取引をしたい人にとっては第一候補となるでしょう。一般信用の金利は2.75%と標準的。ただし、一般信用で売りから入ることはできないため、一般信用で売り・買いのどちらも考えている人には不向きです。また、一日信用の制度はないため、デイトレードをする場合にコストが特別安くなるわけではない点もネックです。手数料がかからず、制度信用取引であればコストを抑えて取引できるのが大きなメリット。定額制で制度信用取引を考えている人に、もっともおすすめな証券会社です。
おすすめスコア:4.48(2026/01/30時点)
中長期での信用取引なら最有力候補!金利が圧倒的に低い
野村證券は、1か月程度の中長期での信用取引を考えている人にぴったりの証券会社です。最大の魅力は金利の低さ。比較した多くの証券会社は金利を2.00%~3.00%台に設定しているなか、制度信用・一般信用のどちらでも1.20%と圧倒的な低さです。貸株料は、制度信用・一般信用ともに1.15%と標準的な水準。約定制での手数料は524円かかりますが、とにかく金利が低いため長期間株を保有する場合はとくにトータルの負担が少ないといえるでしょう。ただし、手数料のプランは約定制のみ。定額制は扱っていないため、1日に何度も売買を行うなら候補外といえます。一日信用のサービスも提供していないので、取引を1日で完結させるデイトレードを考えている人にも不向きです。制度信用・一般信用の金利が安く、コストを抑えながら信用取引できるのが大きなメリット。中長期の信用取引で利用する人は、まず候補に入れたい証券会社です。
おすすめスコア:4.35(2026/01/30時点)
制度信用の短期取引なら低コスト。手数料も発生しない
DMM.com証券の「DMM 株」は、制度信用で比較的短期間の取引を考えている人におすすめです。取引手数料は、取引金額・取引回数にかかわらず無料なのが大きなメリット。多額の取引をする人や、1日のうちに頻繁に売買を繰り返す人であっても都度手数料は発生しないため、お得に取引できます。制度信用における手数料・金利・貸株料を合わせたコストは比較した証券会社のなかでは低め。制度信用の金利は2.70%・貸株料は1.10%といずれも標準的なレベルのため、中長期の取引よりは1日~1週間といった取引期間が短めの取引に向いています。一般信用における金利は2.70%と標準的な水準ですが、売りから入ることはできないのがデメリット。一般信用における取引は、ほかの多くの証券会社と比較すると制限されるでしょう。一日信用のサービスがないためデイトレーダーにも不向きですが、制度信用の短期取引を低コストで行える証券会社です。制度信用取引を短期間で利用したい人や手数料の安さを重視する人は、ぜひ検討してみてください。
おすすめスコア:4.27(2026/01/30時点)
一般信用取引でのお得さが魅力。取引手数料も金額問わず無料
GMOクリック証券は、一般信用の定額制でお得な証券会社を探している人におすすめです。一般信用の金利は2.00%・貸株料は0.80%と、いずれも比較した証券会社のなかでトップクラスの低さ。さらに、約定代金にかかわらず信用取引手数料は無料であるため、ほかの証券会社と比較すると一般信用の場合のコストを大きく抑えられます。制度信用の金利は2.75%・貸株料は1.10%と検証した証券会社のなかでは標準的な水準ですが、一般信用でのお得さには劣るでしょう。一日信用のサービスがないためデイトレーダーには不向きですが、一般信用の金利と貸株料が非常に安く設定されているのが大きな魅力。低コストで一般信用取引を行いたい人は、ぜひ検討してみてください。
おすすめスコア:4.19(2026/01/30時点)
信用取引初心者でも口座を開設できる。一日信用にも対応
SBI証券は、これからはじめて信用取引を行う人におすすめです。株式取引未経験の人でも信用取引の口座を開設できる「はじめて信用®」のサービスを提供。レバレッジ1倍までなどの制限はあるものの、ほかの多くの証券会社が信用取引の口座開設に一定の投資経験を要求していることをふまえると、投資初心者が信用取引をはじめられる数少ない金融機関といえます。通常の信用取引については、手数料の低さが魅力。「ゼロ革命」の条件を満たせば、取引金額・取引回数にかかわらず手数料が無料です。低コストで取引できるため、初心者はもちろん、大量の株を取引したい人にとって大きなメリットになるでしょう。制度信用・一般信用ではともに金利2.80%・貸株料1.10%と標準的な水準で、取引手数料・金利・貸株料を合わせたコストは比較した証券会社のなかではやや低め。特別安いわけではないものの、「一日信用」に該当する「日計り信用取引」のサービスも提供しており、取引手数料・金利・貸株料すべて0円で信用取引ができるので、信用取引でデイトレードを考えている人にもおすすめです。
おすすめスコア:4.19(2026/01/30時点)
取引ごとに楽天ポイントを貯められる。デイトレードがお得にできる
楽天証券は、楽天経済圏を活用しながら信用取引をしたい人におすすめです。「超割コース」を選べば、手数料がかかるぶん取引手数料のうち1%がポイントとして還元。貯まったポイントは楽天経済圏で活用でき、楽天ユーザーなら日々の買い物などに役立てられますよ。「ゼロコース」を選べばポイント還元こそなくなりますが、取引回数や金額にかかわらず手数料が0円。1日のなかで頻繁に高額の取引をしても、手数料を気にせずに済むのがメリットです。制度信用・一般信用ではともに金利2.80%・貸株料1.10%と標準的で、取引手数料・金利・貸株料のコストは比較した証券会社のなかではやや低めの水準。ずば抜けて安いわけではないものの低コストで取引できるので、お得に信用取引をはじめたい楽天ユーザーにはとくに適しています。デイトレーダー向けに提供している「いちにち信用」を利用すれば手数料0円・金利と貸株料0%が適用されるので、取引を1日で完結させるデイトレードを考えている人にもぴったりです。中長期での取引にこだわりがない人はぜひ利用したい証券会社といえます。
おすすめスコア:3.99(2026/01/30時点)
取引手数料は完全無料。制度信用の金利が高い点に注意
SMBC日興証券は、制度信用のお得さを重視しつつ、将来的には一般信用の利用も考えている人におすすめです。取引手数料は取引回数・取引金額にかかわらず無料な点が魅力。制度信用の貸株料は1.15%と標準的なレベルですが、金利は2.97%と比較した証券会社のなかでは高めでした。一般信用の金利も3.47%と高めだったため、取引形式や株の保有期間を問わず取引コストを抑えにくいといえるでしょう。また、一日信用のサービスは提供していないため、取引を1日で完結させるデイトレードを考えている人には不向きです。とはいえ、手数料がかからないため1日に何度も取引したい人にとっては選択肢のひとつといえる証券会社です。
おすすめスコア:3.85(2026/01/30時点)
取引コストが高め。定額制の取引手数料が他社より割高
マネックス証券は、制度信用・一般信用ともに取引コストが高めの点がネックでした。制度信用での金利・貸株料は、それぞれ2.80%・1.15%と標準的なレベルです。一方で、50万円以上の取引をした際の取引手数料は約定制で385円。高いとはいえないものの、無料の証券会社もあったことを考えると手数料がかかる点は惜しいポイントです。一般信用の貸株料は1.10%と標準的な水準ですが、金利が3.47%と非常に高いのがデメリット。比較した大手ネット証券のなかではコストが高めなので、中長期の取引をお得に行いたいならほかの証券会社を検討したほうがよいでしょう。「ワンデイ信用」の名称で一日信用のサービスを提供している点は魅力の一つといえますが、デイトレードをしたい場合以外はコストがかさむため、少しでもコストを抑えて取引したい人には不向きでしょう。
おすすめスコア:3.82(2026/01/30時点)
デイトレード向けの証券会社。多額・中長期の取引には不向き
三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)は、制度信用の金利の高さ・一般信用の貸株料の高さが気になる結果でした。定額制では100万円までの取引手数料が無料、約定制では10万円までの取引手数料が99円と安いのはメリット。高額の取引をしないなら安く済みますが、定額制の場合100万円を超えると2,000円以上かかり負担が重くなる点がネックです。制度信用では貸株料は1.15%と標準的な水準ですが、金利が2.98%と高め。一般信用においても金利・貸株料は安いとはいえないため、取引形式や期間を問わずコストは抑えにくいといえるでしょう。一日信用の取扱があり、「デイトレード信用取引」の制度を利用すれば取引手数料は無料。デイトレードを考えているなら利用しない手はありませんよ。一日信用の制度があるのはメリットですが、高額の取引や中長期での制度信用・一般信用取引を視野に入れるなら、ほかの大手ネット証券を選んだほうがお得といえるでしょう。
おすすめスコア:3.79(2026/01/30時点)
定額制の取引手数料が高い。コストを抑えたい人には不向き
大和証券は、取引手数料・金利・貸株料のどれも低い設定とはいえないのがデメリットです。1日定額手数料の「ハッスルレート」は300万円以下のコストが3,300円と、検証した定額制における取引手数料のなかでは非常に高めの価格設定。約定制でも50万円以下の取引手数料は314円・50万円超の取引では524円と設定されており、約定制・定額制ともに取引手数料が低いとはいえません。制度信用での金利は2.80%・貸株料は1.15%といずれも標準的ですが、一般信用では金利が3.00%・貸株料が1.50%と高めの水準でした。一日信用のサービスもないため、デイトレードや短期・長期での取引、制度信用・一般信用の取引のいずれにしても、お得とはいえません。
監修者:伊藤亮太(Ryota Ito)(ファイナンシャルプランナー)
ガイド:大島凱斗(元銀行員/マイベスト クレジットカード・ローン・証券・保険担当)
※ 本記事に掲載されている各社のデータは2026年1月5日時点のものです。最新の情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。
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