カルダノ(Cardano/ADA)のエコシステムから誕生した、データ保護とプライバシーに特化した第4世代のブロックチェーンであるミッドナイト(Midnight/NIGHT)は2026年1月9日に、ブロックチェーンインフラ企業の「W3i Software」と提携し、Midnightのネットワーク上で動作する新たなステーブルコイン「ShieldUSD」を発行することを発表しました。
ShieldUSDは、デフォルトで機密性を保持しながら、必要に応じて選択的な情報開示を可能にする設計となっており、実社会における決済や法人向けのワークフローを支えるデジタル資産としての普及を目指しています。このプロジェクトは、ブロックチェーン技術を活用した次世代の金融インフラとしての役割が期待されています。
ShieldUSDは、単なるデジタルドルではなく、機関投資家や企業が安心して利用できるWeb3(分散型ウェブ)時代の決済手段として構築されています。この通貨はカルダノのパートナーチェーンでもある「Midnight」のインフラを最大限に活用しています。
Midnightは、ゼロ知識証明(ZKP)を用いた第4世代のブロックチェーンであり、データのプライバシーを保ちながらスマートコントラクトを実行できるという特徴を持っています。ShieldUSDはこの基盤の上で動作することで、以下の4つの主要な要素を実現します。
特に、給与支払い(Payroll)や企業間決済(B2B Settlement)といった用途では、取引の詳細が競合他社や一般に公開されることはビジネス上の大きなリスクとなります。ShieldUSDは、こうした実社会のニーズに応えるために設計されており、従来のパブリックチェーンでは困難だった「プライバシーと透明性の両立」を解決する手法を提示しています。
今回の提携は、ステーブルコイン市場が成熟期に入り、プライバシーが「あれば便利な機能」から「必須の要件」へと変化していることを示唆しています。Midnight財団のプレジデントであるFahmi Syed氏は、ShieldUSDが現実世界のユースケースに特化した先駆的な存在であることを強調しています。
また、W3i SoftwareのCEOであるJillian Plomin氏は、プライバシーは主流の金融における「前提条件」であると述べています。同氏は、機関投資家が機密性を必要とし、ユーザーが尊厳を求め、規制当局が透明性を必要としているという市場のギャップを「Midnight」の設計が可能にすると確信しています。
Midnightは、カルダノが持つ高度な分散性とセキュリティを継承しながら、プライバシー保護機能を付加することで、エンタープライズ領域におけるブロックチェーン採用の障壁を取り除こうとしています。ShieldUSDの登場は、開発者や企業がプライバシー優先のアプリケーションを構築し、グローバルな決済インフラとして活用するための大きな一歩になると予想されます。
今後は、W3i Softwareによる技術スタックの実装と、Moneta DigitalおよびNBXによるクロスボーダー(越境)コンプライアンスをサポートした発行体制の構築が進められます。これにより、規制とイノベーションが共存する新しいデジタル金融の形が具体化していくことが期待されます。
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source:W3i Software発表
サムネイル:AIによる生成画像


