野村ホールディングスのデジタル資産関連子会社レーザーデジタル(Laser Digital)の資産運用部門レーザーデジタルアセットマネジメント(Laser Digital Asset Management)による、トークン化ビットコイン利回りファンド「Bitcoin Diversified Yield Fund SP(BDYF)」の立ち上げが1月22日に発表された。
発表によるとBDYFは、長期のビットコイン(BTC)のロングエクスポージャーを持ちながら、BTCのパフォーマンスに上乗せの収益を狙うファンドとなっている。収益については、市場中立の裁定取引(アービトラージ)、レンディングによる金利、DeFi(分散型金融)戦略、オプションにて獲得するという。
また同ファンドは、ケイマン籍のBTC利回りファンドで、従来型とトークン化版の両方を提供する。トークン化版は、ネイティブなシェアクラス・トークン化(native share class tokenisation)を採用し、独占パートナーのカイオ(KAIO)が担う。また主要カストディアンはコマイヌ(Komainu)が務めている。
同ファンドの対象は、米国以外の機関投資家および適格認定投資家。最低投資額は25万ドル(約3,965万円)もしくはBTC相当額となる。
なおカイオは、機関投資家向けにファンド等のトークン化スキームを提供するRWAプラットフォームを展開する企業。ブラックロック(BlackRock)やブレバン・ハワード(Brevan Howard)などのファンドを対象とするトークン化商品を扱っている。またコマイヌは、野村HD・レジャー(Ledger)・コインシェアーズ(CoinShares)の合弁会社であり、機関投資家向けにデジタル資産のカストディサービスを提供する企業だ。
なおBDYFは、レーザーデジタルが2023年9月に立ち上げたビットコインファンド「Bitcoin Adoption Fund」のアップグレード版として立ち上げられたという。このファンドは、ビットコイン現物のロングにのみエクスポージャーを提供する商品となっている。
またレーザーデジタルでは2023年11月に、イーサリアムファンド「Ethereum Adoption Fund」も立ち上げている。同ファンドはイーサリアム(ETH)現物のロングと、ファンドが保有するイーサリアムのステーキングによる利回りも得る商品となっている。
レーザーデジタルは、野村HDのスイス子会社でデジタル資産事業を行う企業。2022年9月に設立されている。2023年8月にはレーザーデジタルのドバイ支部にあたる「レーザーデジタルミドルイーストFZE(Laser Digital Middle East FZE)」が、VARA(アラブ首長国連邦の仮想資産規制庁)のオペレーティングライセンス承認を得ている。
参考:レーザーデジタル・BDYF
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