偽Coinbaseスタッフが「1600万ドル相当の暗号資産を窃取」し、オンラインカジノで使い果たす – 検察当局

ニューヨークの男性がCoinbaseの従業員を装い、約100人のトレーダーから約1600万ドル相当の暗号資産を盗み、その後オンラインカジノで数百万ドル相当のコインを失った。

ブルックリン地方検事局によると、23歳のニューヨーク在住者ロナルド・スペクターを第1級重窃盗罪、第1級マネーロンダリング罪、詐欺計画罪を含む31件の罪で起訴したという。

「彼は疑うことを知らない多くの人々を騙して生涯貯蓄を自分が管理するウォレットに送金させ、苦労して稼いだお金をオンラインギャンブルで使い果たし、その後盗みの成功を自慢していたとされる」とブルックリン地方検事のエリック・ゴンザレス氏は述べた。「我々は最新技術を使用して犯罪者を捜査し、可能な限り彼らの資産を凍結し、被害者を支援する。」

しかし、ギャンブル依存症の犯罪者たちはその手口がより無謀かつ向こう見ずになっており、世界の他の地域でも同様の攻撃が増加しているようだ。

ギャンブラーが暗号資産トレーダーを標的に

地方検事局は、仮想通貨部門が約1年間この事件を捜査していたと述べた。

同部門は、影響を受けたユーザー全員が米国を拠点としており、70人以上の被害者と話をしたと述べた。

ニューヨーク・ポスト紙は、金曜日の審問で検察官が裁判所に対し、スペクターが「グレイハウンドバスで米国を縦横無尽に移動」して逮捕を逃れようとし、ジョージアへの「逃亡」を企てていたと伝えたと報じた。

検察当局者は裁判所に対し、スペクターが「ジョージアの個人に60万ドル相当の暗号資産を送金」することで逃亡を「実行するための具体的な措置を講じた」と述べた。

裁判所は1月6日に再開される予定で、スペクターが「Coinbaseの代表者」を装い、暗号資産トレーダーにハッカーがアカウントにアクセスしたと伝えたという証拠を審理する。

検察官によると、スペクターはCoinbaseユーザーに対し、資金を守るためにコインを新しいウォレットに移動するよう伝えたという。

「ユーザーは本物のCoinbase代表者とやり取りしていると[信じていた]」と地方検事局は述べた。「彼らは知らず知らずのうちに、自分だけが管理していると信じ込まされていたウォレットに暗号資産を移動したが、実際には被告がアクセス可能だった。」

様々なウォレットや取引所を通じて暗号資産を移動させた後、スペクターは「盗んだ資産の大部分」を「ギャンブルサービスや様々なオンラインストアフロント」に送ったとされる。

同局は、スペクターの父親も「説明のつかない富」のため、捜査における「積極的な容疑者」であると述べた。

ロシアの暗号資産ハッキングの反響

今月初め、ロシアのクラスノダール市の警察はTelegramで、メールアカウントを乗っ取ることで疑うことを知らない暗号資産トレーダーから2万ドル以上相当の暗号資産を盗んだハッカーを逮捕したと説明した。

警察によると、ハッカーはオンラインで知り合った共犯者と協力し、アカウントで見つけたデータを使用してパスワードとシードフレーズを発見し、トレーダーのウォレットを空にしたという。

同様の自暴自棄の瞬間に、容疑者のハッカーはオンラインカジノで自分の取り分の暗号資産を全て使い果たした。

クラスノダールの警察は、容疑者が有罪判決を受けた場合、最長10年の懲役刑を受ける可能性があると述べた。

また、最近の別のハッキング疑惑では、不運な暗号資産ユーザーが報告されたポイズニング攻撃で誤って約5000万ドル相当のUSDTをハッカーのアドレスに送信した。

ティム・アルパーはDLニュースのニュース特派員です。情報提供はtdalper@dlnews.comまでメールでお願いします。