アステリア株式会社は2月27日、JPYC株式会社が発行する日本円建ステーブルコイン「JPYC」の企業向け入出金管理サービス「JPYC Gateway」を、同年4月1日より提供開始すると発表した。企業がJPYCを活用する際の課題だった既存システムとの連携、ウォレットの秘密鍵管理、暗号資産ガス代の負担を包括的に解決するサービスである。
送金手数料は1件あたり8円に設定されており、一般的な銀行手数料と比較して大幅に安い。基幹製品「ASTERIA Warp」を通じてERPや会計システムを含む100以上の既存クラウドサービスとノーコードで連携できるため、専門知識がなくても導入できる点が特徴だ。
対応ブロックチェーンはイーサリアム、アバランチ、ポリゴンの3チェーン。機能面では送金指示・残高照会・履歴表示の基本機能に加え、監査用ログ取得やアラート登録など会計監査を支援する管理機能も備えており、財務部門での実務利用を想定した設計となっている。
JPYCは、JPYC㈱が2025年10月27日に発行を開始した日本円建ステーブルコインで、国内資金移動業者による発行としては初めてとなる。日本円建ステーブルコインの市場規模は、米Citiの予測を元にしたJPYC㈱の試算によると2030年に約30兆円(1米ドル=155円換算)に達するとされる。アステリアは2017年よりブロックチェーン推進協会の代表幹事会社としてステーブルコインの普及活動に取り組んできた。
提供開始を記念したキャンペーンとして、2026年4月1日から9月30日の契約開始分について基本使用料を1年間半額とし、先着100社に国内開発のハードウェアウォレットを無償提供する。
JPYC㈱の岡部代表取締役は「企業が日常業務の中で安全かつ自然にJPYCを活用できる環境が整うことを期待している」と述べた。


